HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2020-03)
2月14日は「予防接種記念日」でした。230年前のこの日、日本で初めて天然痘予防接種に成功したことに由来します。
日本では2013年4月より定期接種となったHPVワクチン。同年6月に積極的勧奨の一時差し控えの措置が取られてから、その状況が続いています。ワクチン接種には正しい情報提供が重要です。HPVワクチン接種と接種後に報告された「多様な症状」との関連性を検証したNagoya studyの解説がMSD製薬のサイトで紹介されています。
弊社で製造販売しております「アクトヒブ®」の溶解液シリンジ注射針表面に錆が認められる事象が報告されたことを受け、フランス製造元とシリンジサプライヤーで鋭意調査を進めてまいりました。今般、調査が完了し、出荷再開できる運びとなりましたので、ご報告申し上げます。医療機関様への納品は3 月2 日の週頃から順次可能になると想定しております。
2/13開催:メディア・市民向けセミナー「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症への対応」が日本感染症学会のHPにでています。
新型コロナウイルス感染症について、3月6日時点で国内感染者は348名(患者313名、無症状病原体保有者35名)となります。 感染管理に関しては、下記、国立感染症研究所等が発表しているマニュアルをご覧ください。 ○新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年3月5日改訂版)(国立感染症研究所 感染症疫学センター・国立国際医療研究センター 国際感染症センター)
また、3月4日付で、自治体宛てに「新型コロナウイルス核酸検出の保険適用に伴う行政検査の取扱いについて」「新型コロナウイルス核酸検出の保険適用に伴う新型コロナウイルス感染症に対応した医療体制について(依頼)」を発出しました。新型コロナウイルスPCR検査が保険適用されることについて、説明しております。
厚生労働省では新型コロナウイルス感染症特設ページを作成しておりますので、こちらにて最新情報をご確認いただけます。
<新型コロナウイルス感染症について>
上記特設ページでは、国内の発生状況、政府の対策について、働く方や経営者の方向け情報、学校の臨時休業に関する説明など、幅広く項目を設けております。ぜひご活用ください。
<関連情報>
○新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連情報について(国立感染症研究所)
○新型コロナウイルス感染症の現状の評価と 国内のサーベイランス、医療体制整備について(2020年2月7日時点)(国立感染症研究所)
○感染症発生動向調査及び積極的疫学調査により報告された新型コロナウイルス感染症確定症例112例の記述疫学(2020年2月24日現在)
<厚生労働省英語版ページ>
<厚生労働省中国語版ページ>
現在の状況と厚生労働省の対応については、毎日正午までの各国機関やWHO等から発表された内容を踏まえ、プレスリリースとして発表しております(休日を除く)。 <最新:新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年3月5日版)>
厚生労働省が把握している情報と現在の対応など、プレスリリース一覧は下記にございます。
<報道発表一覧(新型コロナウイルス)>
国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください。 【相談後、医療機関にかかるときのお願い】
〇帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。複数の医療機関を受診することはお控えください。
〇医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)の徹底をお願いします。
2018年は、12月30日までに2,917例の届出があり、そのうち、2,857例は7月23日以降の報告でした。
2019年は、12月29日までに2,306例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30~50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。2020年は2月23日までに49例の報告があります。
厚生労働省は、今般の風しんの発生状況を踏まえ、厚生科学審議会感染症部会及び予防接種基本方針部会での議論に基づき、これまで風しんの定期接種をうける機会がなかった1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までの間に生まれた男性に対して、抗体検査を前置した上で、予防接種法に基づいた風しんの第5期の定期接種を行っております。
対象となる男性は、2022年3月末までの間、市区町村により送付されるクーポン券を使用すれば、原則無料で抗体検査及び定期接種を受けられるようになります。クーポン券は市区町村から順次送付しております。まだクーポン券が送付されない対象者も、市区町村に希望すればクーポン券を発行し、抗体検査を受けられます。なお、自治体により事業の開始時期や対応が異なるため、お住まいの市区町村にお問い合わせください。
なお、より多くの対象男性に対して告知し、抗体を獲得していただくために、厚生労働省は、「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」とコラボレーションしたポスター及びリーフレットの作成や、SNSなどを通じた啓発活動を行っております。また、「ラグビー日本代表」を起用した啓発活動も行っております。その他、名刺サイズの案内用紙やクーポン使用上の注意、医療機関向けのクーポン券の使用可否お知らせポスターなどを啓発資料として用意しておりますので、ぜひご活用いただければと存じます。
以下の風しんの追加的対策特設ページからもダウンロードできますので、是非普及啓発活動の資材としてお役立てください。
また、YouTubeにて動画【止めるぞ 風しん ~おじさま世代の皆様へ~】を公開しております。風しんの患者が急増する中、40代、50代の皆さま、その他の皆さまも、すぐ検査に行っていただきたい思いを動画にし、公開いたしました。
風しんはなぜ怖いの?クーポン券とは?どうやって使うの?など、わかりやすく動画にて説明しております。ぜひ皆様の視聴および周りの方への視聴のお勧めをお願いいたします。
<動画はこちら>
<風しんの追加的対策特設ページ>
■□シティーハンター□■
<ポスター(A2サイズ)>
<リーフレット(A4サイズ)>
■□ラグビー日本代表□■
<ポスター(A2サイズ)>
<リーフレット(A4サイズ)>
<ポスターとリーフレットの画像使用について>
風しんの啓発活動以外の用途では、ご使用をご遠慮申し上げます。また、ポスター・リーフレットの画像を加工・編集してのご使用も固くお断り申し上げます。
<クーポン券の使用可否のお知らせポスター>
<名刺サイズの案内用紙>
<クーポン券の使用上の注意>
今回の追加的対策の円滑な実施にむけて、引き続き検討を進めてまいります。
<風しんについて>
<風疹 発生動向調査 2020年第8週(’20/2/26現在)>
【リーフレット】
<体調不良の時はムリしないで>
<妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ>
<職場は風しん予防対策をしていますか>
【政府広報オンライン】
昭和37年度~53年度生まれの男性の皆さんへ 風しんの予防接種にご協力ください!
【政府インターネットテレビ】(動画)
<昭和37~53年度生まれの男性の方へ
~生まれてくる赤ちゃんを守る“風しん対策”>
<ピックアップ!~赤ちゃんを守る! ~男性も風しん対策を>
全国の定点医療機関当たり報告数は4.77 2020年第9週(2月24日~3月1日)のデータを公表しました。 全国の定点医療機関当たり報告数は4.77となり、前週の6.12よりも減少しました。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
2019年8月より、RSウイルス感染症の報告数が増加しており、現在も流行が継続しています。
RSウイルスは子どもと大人のどちらにも感染することがあり、症状は風邪の様な軽い症状から、呼吸困難などの重い症状を起こすことまで様々です。特に、新生児や6ヶ月以内の乳児、先天性心疾患や肺の基礎疾患があるお子さんに感染すると、時に肺炎や細気管支炎など、重篤な病態を引き起こすことがあり、注意が必要です。
感染経路は患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスが付着した手指などを介した接触感染が主です。感染対策として、マスクを着用することや咳エチケット、手洗いなどの対策を徹底することが大切です。
<RSウイルス感染症>
2019年9月に、フィリピンにおいて、ポリオ(急性灰白髄炎)の発生が報告されました。フィリピンでの症例は野生株ではなく、ワクチン由来ポリオウイルス(VDPV)によるものですが、急性弛緩性麻痺の症状のある患者さんを観た際は、フィリピンなど、ポリオ流行国への渡航歴を聞いた上で、ポリオの検査をご検討ください。必要に応じて、ポリオや急性弛緩性麻痺の届出の徹底もお願いします。
なお、フィリピンを含め、ポリオが発生している国に4週間以上の長期滞在を予定している方は、渡航前の追加接種が世界保健機関より推奨されています。特に、1975年から1977年生まれの方はポリオに対する免疫が低いことが分かっており、この世代の方に対しては追加接種が強く推奨されます。
また、定期接種(四種混合)を終えてない方や、これまでに一度もポリオの予防接種を受けたことがない方は、長期滞在しない場合であっても、渡航前に予防接種を受けて頂くことが推奨されます。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。エボラ出血熱の流行地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州及びイツリ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。
2018年8月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。2020年2020年3月3日までに、北キブ州・イツリ州・南キブ州の3州において、2,264名の死亡例を含む、3,444例の患者(確定3,310例、疑い134例)が報告されています。また、2018年8月8日から高リスク群に対してのワクチン接種が始まりました。
2019年6月11日(現地時間)、WHO及びウガンダ共和国保健省は、同国西部のカセセ県において、エボラ出血熱患者が確認されたことを発表しました。2019年8月30日までに、3例の死亡例が報告されています。これらの患者は、コンゴ民主共和国からの入国者の発症例で、患者への接触者については追跡できているとのことです。
2019年7月14日(現地時間)、北キブ州の州都ゴマにおいて、エボラ出血熱患者が確認されました。2019年7月17日、今回のエボラ出血熱の流行に関する緊急委員会がWHOで開催され、「国際的に懸念される公衆衛生上の危機(PHEIC)」に該当するとの見解が示されています。2019年10月17日に緊急委員会が開催され、PHEIC継続の見解が示されています。2020年2月12日に緊急委員会が開催され、PHEIC継続の見解が示されています。
2019年8月16日、コンゴ民主共和国の保健省及びWHOは、南キブ州でのエボラ出血熱の発生を確認したと発表しました。
今回の発生地域では、2019年4月18日の武装勢力による病院襲撃によりWHO職員に死傷者が出るなど、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048‐601-2200 FAX:048‐601-2201
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予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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