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埼玉県予防接種センターだより (No 2015-11)

◎予防接種情報◎

◆ 一般財団法人化学及血清療法研究所の製造するワクチン製剤について
(2015年11月2日)  


 一般財団法人化学及血清療法研究所(「化血研」)の出荷自粛が継続されているワクチン製剤について、厚生労働省では、化血研が製造するワクチンを代替可能な製造販売業者3社に対して、予定前倒しの出荷、増産及び代替供給等が円滑に行われるよう協力の要請を行っているところです。

 当面の間、全国的なワクチンの供給不足は生じない見込みですが、ワクチン製剤の偏在等により、一部の地域や医療機関での不足が生じていることから、引き続き流通量を確認しつつ、関係者と協力の上、ワクチン製剤の安定供給に努めてまいります。

<事務連絡:一般財団法人化学及血清療法研究所の製造するワクチン製剤>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku…




◆ 乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチンの製造販売業者による自主回収への対応について(2015年11月4日) 


 第一三共株式会社が実施している乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の自主回収の対応に関して、11月4日、北里第一三共ワクチン株式会社より、MRワクチンの「回収ロット別の承認規格値確認状況(平成27年10月29日時点)」の更新があったため、地方自治体に対して情報提供を行いました。

 北里第一三共ワクチン株式会社ホームページにおいて更新される予定ですので適宜ご活用ください。

<乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチンの製造販売業者による自主回収への対応について(情報提供)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_

<北里第一三共ワクチン株式会社ホームページ>
http://www.daiichisankyo-kv.co.jp/




◎感染症情報◎  - 国内の感染症発生状況 -

◆ IDWR 2015年第44週(第44号):
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎などについて(2015年11月13日)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多くなっています。

 また、伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同時期と比較してかなり多く、その他インフルエンザ、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱感染性胃腸炎、水痘、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は増加しています。

 注目すべき感染症としては、梅毒があります。梅毒は感染症法に基づく届出数が昨年同時期の1.5倍、特に女性では2.0倍となり、増加が顕著となっています。
本年は、男女の異性間性的接触による報告数増加の傾向が続いていると考えられ、特にリスクが高い集団に対する啓発活動が重要と考えられます。

<梅毒に関するQ&A>

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou

IDWR(感染症発生動向調査週報)2015年第44週(第44号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2015.html

 

◎感染症情報◎  - 海外の感染症発生状況 -

◆ シエラレオネにおけるエボラ出血熱の終息宣言を踏まえた検疫及び国内における対応について(2015年11月9日)

11月7日、世界保健機関(WHO)において、西アフリカのシエラレオネにおけるエボラ出血熱流行の終息宣言(※)が公表されましたので、お知らせします。
 検疫及び国内における今後の対応は、シエラレオネについては注意喚起や健康監視等のエボラ出血熱流行国としての対応を取りやめますが、ギニアについては引き続き、これまでの対応を継続していく予定です。

※エボラ出血熱の流行終息の基準
最後の確定患者が血液検査で2回の陰性が確認された日、又は安全に埋葬された日、から42日間エボラ出血熱患者の発生がない状態。
医療機関の皆様におかれましては、以下の対応をお願いします。

(1)発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴を確認する。
(2)受診者について、発熱症状、嘔吐、下痢または全身倦怠感等に加えて、かつ次のどちらかに該当する場合は、エボラ出血熱の疑似症患者として直ちに最寄りの保健所長経由で都道県知事へ届出を行う。

 ・ 21日以内に、エボラ出血熱患者(疑い患者を含む。)の体液
   等(血液、体液、吐瀉物、排泄物など)との接触歴(感染予防
   策の有無を問わない。)がある
 ・ 21日以内に、エボラ出血熱発生地域(ギニア、シエラレオネ、
   リベリア、ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボワール、
   コンゴ民主共和国、コンゴ共和国)由来のコウモリ、霊長類
   等に直接手で接触するなどの接触歴がある
(3)上記(2)に該当する患者から電話の問い合わせがあった場合は、当該エボラ出血熱が疑われる患者に対し、最寄りの保健所へ連絡するよう、要請する。

<WHOプレスリリース>
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2015/sierra-leone-stops-ebola/en/
<エボラ出血熱について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-k
<保健所管轄区域案内>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/
<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ>
http://www.forth.go.jp/

 



以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
 埼玉県保健医療部疾病対策課
 感染症・新型インフルエンザ対策担当
 TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
 埼玉県予防接種センター長  川野 豊(予防接種医療相談)
 TEL:048-758-1811  FAX:048-758-2626
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