HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2017-03)
厚生労働省は、疾病・障害認定審査会感染症・予防接種審査分科会の審議結果を公表した。4種混合(ジフテリア、百日ぜき、破傷風、ポリオ)やBCGなどのワクチンを接種した10件について審議した分科会は、いずれの案件も予防接種と疾病との因果関係が否定できないとした。
審査会は、HPV(子宮頸がん予防ワクチン)の4件、BCGの2件、新型インフルエンザの2件、4種混合・MR(麻疹・風疹混合ワクチン)・Hib (インフルエンザ菌b型)・PCV(小児用肺炎球菌)の1件、4種混合・Hibの1件について、ワクチン接種による疾病・障害を認定した。
HPVは慢性疼痛、物忘れ、手足のしびれなど、BCGは皮膚結核様病変、左鎖骨上リンパ節炎など、新型インフルエンザは知的障害、紫斑病性腎炎など、4種混合関連は全身性蕁麻疹、急性脳症後遺症(てんかん、発達遅滞、運動障害)といった疾病・障害を挙げている。
今回認定された10件については、医療費などが給付される予定。内訳は医療費・医療手当が8件、障害児養育年金(医療費・医療手当を含む)、障害児養育年金(単独)がそれぞれ1件だった。
歌手クリス・ハート氏にご協力いただき、風しんの予防啓発に関するポスター及びリーフレットを作成しました。厚生労働省WEBサイトからPDFをダウンロードできますので、ご活用ください。
風しんについては、平成32年度の排除認定を目標として、対策に取り組んでいます。予防のためには、定期の予防接種の接種率を高めることが必要です。
小学校就学前の1年間に行う2期の接種率は、平成27年度は92.9%であり、目標としている接種率95%以上を達成していません。
理由があってどうしても受けられない人もいますが、単に失念している人もいると思われます。そのため、今回は、特に2回目のワクチン接種を忘れないことをメッセージにしました。
4月に小学校へ入学するお子さんは、3月中に予防接種を受けましょう。4月から年長さんのお子さんは、4月から1年間、定期接種を受けることができま
すので、忘れないでください。
<風しん>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_…
流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。また、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たり報告数は増加しました。
その他、注目すべき感染症として、インフルエンザを取り上げています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
2017年第6週(2月6日~2月12日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は28.57となり、前週の38.14よりも減少しました。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/…
インフルエンザの定点医療機関当たり報告数は2週連続で減少しています。また、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点医療機関当たり報告数は増加しました。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
2017年第7週(2月13日~2月19日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は23.92となり、前週の28.57よりも減少しました。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_…
流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
また、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、手足口病、伝染性紅斑、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点医療機関当たり報告数は増加しました。
その他、RSウイルス感染症の報告数は増加しました。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
2017年第8週(2月20日~2月26日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は16.87となり、前週の23.92よりも減少しました。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/ke…l
特集は「百日咳 2017年1月現在」です。
「富山県における小学生を中心とした百日咳の流行」や、「長野県木曽郡内での百日咳集団発生事例に関する報告」、「東京都文京区における百日咳の発生状況調査、2016年」等の記事があります。
IASR(病原微生物検出情報 月報)2017年2月号
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048‐601-2615 FAX:048‐601-2253
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予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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