HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2015-10)
厚生労働省は、本日10月16日(金)22時からスタートするTBSテレビの新ドラマ「コウノドリ」とタイアップを行います。
「コウノドリ」は累計部数150万部の人気漫画のドラマ化で、主人公の産婦人科医を綾野剛さんが演じます。
TBSテレビの協力により、風しんの予防接種への関心を高めるためのリーフレットを作成しました。番組の放送期間、厚生労働省ホームページに掲載し啓発していきます。リーフレットでは、「コウノドリ」のビジュアルとともに、生まれてくる赤ちゃんを風しんから守るための予防接種の必要性を記載しています。
医療関係者の皆様におかれましては、ドラマの放送と合わせてご活用下さいますようお願いします。
<風しんについて>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_…
<TBSドラマ:コウノドリ>
http://www.tbs.co.jp/kounodori/
全国各地から、急性弛緩性麻痺を認めるお子さまがいらっしゃるというご連絡をいただきました。
診断名としては、
急性弛緩性麻痺、急性弛緩性脊髄炎、急性脊髄炎、急性脳脊髄炎、ギランバレー症候群、
原因不明の単麻痺、ポリオ様麻痺等、様々です。
病原体診断については、現在厚生労働省、感染研内でも相談中ですが、
急性期の検体が保管されていないと、後での原因究明が難しくなりますので、
急性期の「5点セット:血液、髄液、咽頭ぬぐい液、便、尿」と「急性期と回復期のペア血清」を、
まずは「小分け」で「冷凍保管(できれば-70℃以下)」していただけると、
原因究明に繋がる可能性があるかと思いました。
血液、髄液のみですと、病原体が見つからない場合が多く、咽頭ぬぐい液、便は重要です。
麻疹などでは尿が重要です。
論文については、EVD68以外にも、
EVC105が急性弛緩性麻痺を起こすというものもありました。
エンテロウイルスD68型が検出された、急性弛緩性脊髄炎を含む8症例―さいたま市が、10月15日、病原微生物検出情報(IASR)に掲載されました
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/683-disease-based/a/entero/idsc/…
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたりの報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
また、RSウイルス感染症、水痘、流行性耳下腺炎、マイコプラズマ肺炎の定点あたりの報告数は増加しました。
その他、手足口病、伝染性紅斑の定点あたりの報告数は減少しましたが、過去5年間の同時期と比較するとかなり多くなっています。
IDWR(感染症発生動向調査週報)2015年第38・39週(第38・39合併号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2015.html
世界保健機関(WHO)の10月14日付の発表によると、10月11日までの1週間に、エボラ出血熱の新規確定患者は報告されませんでした。
これで2週続けて新規確定患者は報告されていません。
ギニアでは150人の接触者がフォローされており、うち118人がハイリスク、259人が追跡されていません。
加えて、イギリスでは2014年12月29日に報告され回復していた患者が、10月6日にエボラ出血熱に関連した合併症を発症し、入院しました。
上記3か国及びリベリア、マリ、ナイジェリア、セネガル、スペイン、アメリカ、イタリアを含めた総計は、患者数28,490例、死亡者数11,312例となっています。
医療機関の皆様におかれましては、引き続き以下の対応をお願いします。
(1)発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴を確認する。
(2)受診者について、発熱症状、嘔吐、下痢または全身倦怠感等に加えて、ギニア又はシエラレオネの過去1か月以内の滞在歴が確認でき、かつ次のどちらかに該当する場合は、エボラ出血熱の疑似症患者として直ちに最寄りの保健所長経由で都道県知事へ届出を行う。
・ 21日以内に、エボラ出血熱患者(疑い患者を含む。)の体液等(血液、体液、吐瀉物、排泄物など)との接触歴(感染予防策の有無を問わない。)がある
・ 21日以内に、エボラ出血熱発生地域(ギニア、シエラレオネ、リベリア、ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボワール、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国)由来のコウモリ、霊長類等に直接手で接触するなどの接触歴がある
(3)上記(2)に該当する患者から電話の問い合わせがあった場合は、当該エボラ出血熱が疑われる患者に対し、最寄りの保健所へ連絡するよう、要請する。
<エボラ出血熱について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-k…
<保健所管轄区域案内>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/…
<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ>
http://www.forth.go.jp/
世界保健機関(WHO)の10月12日付の発表によると、ヨルダンにおいて、10月7日に新たなMERS感染者1人が報告されました。
またサウジアラビアにおいて、9月27日から10月1日の間に、新たな患者1名が報告されました。
これらの患者はいずれも基礎疾患はなく、現在家族と医療施設の接触者への追跡が行われています。
WHOは、2012年9月以降、少なくとも571人の関連する死亡報告を含む、1,595人の検査確定したMERS感染者の報告を受けています。
医療機関の皆様におかれましては、中東への渡航歴があり、急性呼吸器感染症状を呈する方が受診した際は、患者との接触歴や現地の医療機関の受診歴等の確認をしていただき、感染が疑われる場合には、速やかに保健所に連絡する等、引き続きご協力をお願いします。
<中東呼吸器症候群(MERS)の国内発生時の対応について>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-K…
10月1日、政府インターネットテレビ「徳光・木佐の知りたいニッポン!~正しく知れば怖くない!感染症予防」が公開されました。
詳細については、下記URLをご確認いただき、インフルエンザ等感染症の予防対策にお役立て下さい。
<政府インターネットテレビ:「徳光・木佐の知りたいニッポン!~正しく知れば怖くない!感染症予防」>
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg12392.html?t=141&a=1
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~・
文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048-758-1811 FAX:048-758-2626
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予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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