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埼玉県予防接種センターだより (No 2016-06)

◎予防接種情報◎

黄熱に関する情報提供について(2016年5月20日)

アフリカのアンゴラ及びコンゴ民主共和国を中心に感染が確認されている黄熱に関して、5月19日、世界保健機関(WHO)のIHR緊急委員会は加盟国に対し、IHR(2005)附録第7に従い、アンゴラ及びコンゴ民主共和国に出入国する者に黄熱の予防接種を受けるよう改めて促しました。

つきましては、黄熱のリスク国・地域へ渡航する場合は、黄熱予防接種証明書の提示が義務づけられているかに関わらず、渡航の10日前までに黄熱の予防接種を受けることを推奨します。

国立感染症研究所においては、黄熱のリスクアセスメントが発出されました。黄熱は、感染症法上の4類感染症で、蚊(主にネッタイシマカ)が媒介する感染症ですが、通常、この蚊は、我が国には生息していないため、リスクアセスメントによれば、国内で感染が拡大するリスクは低いと考えられます。

医療機関の皆様におかれましては、医療機関を受診した方から渡航の相談がある場合、リスクアセスメントを踏まえて情報提供をお願いするとともに、予防接種の相談があった場合は、検疫所(FORTH)ホームページに掲載されている黄熱ワクチン接種機関をご案内ください。

<黄熱について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html

<黄熱のリスクアセスメント2016年5月19日時点>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/1142-disease-based/a/yellow-fever/idsc/6489-yellow-fever-ra.html

<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ:黄熱に注意しましょう!>
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

<WHOステートメント(英語)>
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2016/ec-yellow-fever/en/

第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会基本方針部会を開催しました(2016年5月11日)

今回は、小児に対する肺炎球菌感染症のワクチンとして使用する沈降10価肺炎球菌結合型ワクチンを定期接種で使用するワクチンに追加することの是非について審議を行い、同ワクチンを定期接種としては導入しないということで取りまとめられました。

また、予防接種に関する基本的な計画に基づき、PDCAサイクルによる定期的な検討を行いました。

<第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会基本方針部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000123994.html

第19回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催しました(2016年5月23日)

今回は、DPT、DT、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ、混合不活化ポリオ、7価及び13価肺炎球菌、ヒブ、BCG、日本脳炎、B型肝炎、ロタウイルス、5価ロタウイルスの各ワクチンについて、平成28年2月末までの副反応報告を基に審議が行われ、これまでの報告において各ワクチン の安全性に重大な懸念は認められないと評価されました。

また、HPVワクチンについて、平成28年2月末までの副反応報告を基に審議が行われ、現状の取り扱いを変更する必要はないが、引き続き本委員会で検討を継続すると評価されました。

<第19回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000125164.html

◎感染症情報◎

ジカウイルス感染症のリスクアセスメントとQ&Aを更新しました(2016年6月16日)

世界保健機関(WHO)のガイダンスや、6月14日に開催された緊急委員会のステートメント等を踏まえ、国立感染症研究所「ジカウイルス感染症のリスクアセスメント」や、厚生労働省 ホームページ「ジカウイルス感染症に関するQ&A」、厚生労働省検疫所「渡航者向けポスター・リーフレット」を更新しました。

ジカウイルス感染症は、主に蚊を媒介として感染します。ジカウイルス感染症の流行地に出かける際は蚊に刺されないように注意しましょう。

ブラジルにおいてジカウイルスに関連した小頭症が多数確認されています。このため、妊婦及び妊娠の可能性がある方は可能な限り、流行地への渡航を控えてください。 また、男性から女性パートナーへの性行為による感染事例があります。男女ともに流行地域から帰国した方は、症状の有無にかかわらず、最低8週間、コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

「ジカウイルス感染症に関するQ&A」は随時更新していきますので、適宜ご確認下さいますようお願いします。


<ジカウイルス感染症について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html

◯国内の感染症発生状況

IDWR 2016年第22週(第22号):流行性耳下腺炎などについて(2016年6月17日)

流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多くなっています。
その他、咽頭結膜熱、手足口病の定点医療機関当たり報告数は増加が続いています。

IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第22週(第22号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html

◯海外の感染症発生状況

厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2016年6月10日~6月17日掲載)

2016年06月16日国際保健規則に基づくジカウイルスおよび神経疾患と新生児奇形の増加に関する第3回緊急委員会のWHO声明
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06161451.html

2016年06月15日チクングニア熱の発生報告-アメリカ合衆国
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06151128.html

2016年06月15日黄熱の発生-アンゴラ(更新3)アフリカ
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06151031.html

2016年06月14日ラッサ熱の発生について-ベナン(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06141048.html


2016年06月14日エボラ出血熱終息に向けた状況レポート(更新13)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06141043.html

2016年06月13日黄熱の発生状況(更新6)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06131558.html

2016年06月10日ジカウイルス感染症の発生状況(更新17)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06101454.html

2016年06月10日鳥インフルエンザA(H5N6)の発生状況 (更新6)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06101419.html

以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
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 感染症・新型インフルエンザ対策担当
 TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
 埼玉県予防接種センター長  川野 豊(予防接種医療相談)
 TEL:048-758-1811  FAX:048-758-2626
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