HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2017-08)
~みんなで目指そう「麻しんがゼロ」~(2017年7月27日)
麻しん感染予防のために、「マジンガーZ」とコラボレーションしたポスターとリーフレットを作成し、SNSなどを通じた啓発活動を行います。
麻しんは、感染力が非常に強く、麻しんウイルスは簡単に人から人に感染し、免疫が不十分な人が感染すると高い確率で発症します。発症した場合には、肺炎や中耳炎になることがあり、先進国であっても、患者1,000人に1人が死亡するといわれています。2016年には全世界で約19万人の患者が報告されました。
日本は、2015年にWHO(世界保健機関)から、土着の麻しんウイルスが存在しない「麻しん排除国」に認定されました。昨今、日本で報告された麻しんは、海外で感染した方が発症する輸入症例に由来しています。こうした輸入症例に関連した麻しんの国内発症を防ぐためには、海外渡航を検討している方への積極的な注意喚起が必要です。
そこで今回、海外渡航を検討している方を対象に、麻しんの感染予防に関心を持っていただくため、「マジンガーZ」とコラボレーションし、『みんなで目指そう「麻しんがゼロ」』のキャッチコピーと力強いビジュアルの啓発ツールを作成しました。
「マジンガーZ」はマンガ・アニメ・ゲーム・映画など多岐にわたってコンテンツが展開されており、40代~50代だけでなく、若い世代にも幅広く認知されています。また、2018年1月には45年ぶりとなる映画『劇場版マジンガーZ』(仮題)の公開も予定され、麻しんの注意喚起につながることを期待して企画
しました。
今回のコラボレーションでは、ポスター・リーフレットの作成のほか、『劇場版マジンガーZ』(仮題)の公式ホームページやツイッターなどを通じて、麻しんの感染予防に関する情報を発信しています。
7月27日より厚生労働省のホームページ(次ページ参照)からダウンロードができます。また、ポスター(A2、約3,000部)とリーフレット(A4、約16万部)は、8月上旬を目処に全国の自治体・関係団体に配布する予定です。
<麻しんとは>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenko…
<ポスター(A2サイズ)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenk…
<リーフレット(A4サイズ)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenk…
国立感染症研究所では「8月4日を、はしか予防の日」と定めて、予防啓発をすすめて参ります。
2015年3月27日に、日本はWHO西太平洋地域事務局から麻しん(はしか)の排除が認定されました。しかし、海外には麻しんが流行している国がまだ多く残っています。
渡航先で感染して帰国後麻しんを発症する人も相次いでいます。今年は、ヨーロッパでも麻しんの流行規模が大きくなっており、死亡者も報告されています。
夏休みに海外旅行を計画している方で、これまで麻しんにかかったことが明らかでなく、麻しんのワクチンを2回接種していない方は、渡航前に麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の接種を検討していただきたいと思います。
<国立感染症研究所:麻疹とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html
7月28日に第28回予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催しました。
今回は、4人の専門家から、HPVワクチン接種歴のない者における、HPVワクチン接種後に報告されている重篤な症状と同様の「多様な症状」の経過や治療の状況について報告され、審議会委員において、その実態について確認されました。
また、HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関を対象に、7月19日に開催された研修会の概要について報告されました。
さらに、高齢者の肺炎球菌感染症に対するワクチンについて、添付文書の改訂により重大な副反応に注射部位壊死・潰瘍が追加されたことから、予防接種法に基づき医師等に報告義務が課せられる報告基準の改正案が示され、了承されました。今後、パブリックコメント等を経た上で省令の改正が予定されています。
<厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=284075
本年はRSウイルス感染症の流行の立ち上がりが例年より早く、埼玉県内でも感染患者が多くなっております。このためシナジス(パリビズマブ)の投与を本年は一か月前倒しして、8月から開始する予定としました。保険診療としての適応については、レセプトに「今年は当該地域でのRSウイルス感染症の流行が早いため8月から投与開始しました」とのコメントを書いていただければ大丈夫とのことです。
手足口病の定点医療機関当たり報告数は第13週以降増加が続いており、過
去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
また、咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数は2週連続で減少しましたが、
過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048‐601-2615 FAX:048‐601-2253
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