HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2018-7)
今回の感染症部会では、輸入症例への対策強化などを盛り込んだ、麻しん及び風しんに関する特定感染症予防指針の改正、加湿器の衛生上の措置に関する記載を追加した、レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針の改正、およびプレパンデミックワクチンの対象株をH5N1からH7N9へ変更することを含めた、プレパンデミックワクチンの今後の備蓄方針等についての審議が行われ、了承されました。
流行性角結膜炎は、アデノウイルス(主に8、19、37、4型等)の感染により発症し、結膜の充血や眼瞼の浮腫や眼の痛みを引き起こします。幼児を中心とする小児にみられることが多いですが、成人にもみられます。感染経路は、ウイルスに汚染された手指やタオルなどを介した接触感染であるため、手洗いによる予防を心がけ、タオルや点眼薬など感染者との共有は避けましょう。
<厚生労働省:流行性角結膜炎>
<国立感染症研究所:流行性角結膜炎とは>
咽頭結膜熱は、アデノウイルスによる発熱、咽頭炎、結膜炎などを起こす、子どもに多い急性ウイルス性感染症です。アデノウイルスは接触感染や飛沫感染などで感染します。以前はプールを介して感染することもあったことからプール熱とも呼ばれます。咽頭結膜熱は例年夏に流行しますが、今年は既に全国的に報告が多くなっています。 予防のために、十分な手洗いを行い、タオルの共有は避けましょう。
<咽頭結膜熱について>
<国立感染症研究所:咽頭結膜熱とは>
WHOによると、コンゴ民主共和国(旧ザイール)北西部の赤道州における、エボラ出血熱の流行状況は、2018年7月4日時点で、29名の死亡例を含む、53例(うち確定例は38例)と報告されています。6月6日以降は新たな確定例は報告されていません。患者と接触した人は潜伏期間が過ぎるまで経過観察されていましたが、6月28日時点で観察対象の人はいなくなりました。この後21日間新たな患者が発生しなければ、流行終息が宣言される見通しです。
6月11日にコンゴ民主共和国に派遣されていた、JICA国際緊急援助隊・感染症対策チームは、6月30日にすべての任務を終えて帰国しました。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国から帰国された方で体調が悪いときには、必ず検疫所に申告するようにしてください。
<エボラ出血熱について>
<外務省HP>
<JICA HP>
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048‐601-2615 FAX:048‐601-2253
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