HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2016-03)
2月12日に第17回予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催しました。
今回は、DPT、DT、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ、生ポリオ、4種混合、小児用肺炎球菌、ヒブ、BCG、日本脳炎、B型肝炎、
ロタウイルスの各ワクチンについて、平成27年10月末までの副反応報告を基に審議が行われ、
これまでの報告において各ワクチンの安全性に重大な懸念は認められないと評価されました。
また、B型肝炎ワクチンの副反応報告基準については、継続審議となりました。
<第17回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000112415.html
厚生労働省は、2月26日付で、一般財団法人化学及血清療法研究所が製造販売する「エンセバック皮下注用」
(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン)の出荷自粛の要請を解除することとしました。
<プレスリリース>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000113746.html
厚生労働省は3月20日(日)、日本医師会及び日本獣医師会等と共催で、人と動物の一つの衛生を目指すシンポジウムを初めて開催します。
エボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)などの、動物から人へ、人から動物へ伝播可能な感染症(人獣共通感染症)は、全ての感染症のうち約半数を占め、
医師及び獣医師は活動現場で人獣共通感染症に接触するリスクがあります。
こうした分野横断的な課題に対し、人、動物、環境の衛生に関わる者が連携して取り組むOne Health(ワンヘルス)という考え方が世界的に広がってきており、
日本においても、ワンヘルスの考え方を広く普及・啓発するとともに、分野間の連携を目指しています。
本シンポジウムでは、ワンヘルスの考え方で取り組むべき課題の具体例として、世界的にも問題視されている薬剤耐性問題について取り上げます。
医療関係者や衛生関係者のほか、人獣共通感染症に関心のある方はどなたでも参加できます。プレスリリースをご参照の上、お申し込みをお願いします。
<プレスリリース:人と動物の一つの衛生を目指すシンポジウムについて>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000113259.html
今回の部会においては、以下の3点について報告しました。
① 小児臨床試験の環境整備について、今後の小児ワクチン開発ネットワーク構築に向けた取組み
② インフルエンザについて、2015/16シーズンの国内および海外のインフルエンザの流行株の状況及び細胞培養季節性インフルエンザワクチンの実用化への取組み
③ ファイザー株式会社のワクチンの開発状況について
<第11回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000113369.html
今回の分科会においては、はB型肝炎ワクチンの定期接種化について審議を行い、平成28年10月からの定期接種化について了承を得られました。
<第8回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000113328.html
本日、ジカウイルス感染症が疑われる症例に関し、陽性が確定しましたので、プレスリリースを発出しました。
現在、患者は自宅療養中で、発疹等の症状が認められるものの、既に解熱して、状態は安定しています。
医療機関の皆様におかれましては、平成28年2月24日に発出された事務連絡をご参照いただき、
渡航歴や臨床症状等からジカウイルス感染症が考えられる患者を診察した場合には、最寄りの保健所に情報提供をお願いします。
【国民の皆様へのメッセージ】
ジカウイルス感染症は、一般に蚊に刺されることによって感染する疾患です。現在、国内は蚊の活動期ではないため、国内で感染が拡大するリスクは極めて低くなっています。
ジカウイルス感染症は一般的に軽症であり、重症化するリスクは極めて低いですが、流行地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤
(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。
特に、妊婦の方は、流行地域への渡航は控えてください。また、性交渉による感染リスクも指摘されており、流行地域から帰国した男性で、
妊娠中のパートナーがいる場合は、パートナーの妊娠期間中は、症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用してください。
<プレスリリース:ジカウイルス感染症患者の発生について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000113806.html
<ジカウイルス感染症を疑う症例の要件について>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000113709.pdf
<ジカウイルス感染症について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
また、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
その他、水痘、マイコプラズマ肺炎の定点医療機関当たり報告数は増加しました。
IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第7週(第7号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html
特集は「ポリオ 2016年現在」です。
国内の発生動向、感染経路と臨床像、PVB19の検査診断法、世界ポリオ根絶の状況、我が国におけるIPV導入とポリオサーベイランス、
ポリオウイルスの実験室診断、ポリオウイルスのバイオリスク管理等について記載されています。
IASR(病原微生物検出情報 月報)2016年2月号
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048-758-1811 FAX:048-758-2626
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予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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