HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2016-07)
黄熱の予防接種はお済みですか? 第31回オリンピック競技会が8月、第15回パラリンピック競技会が9月に、ブラジル・リオデジャネイロで開催されます。
ブラジルには一部に黄熱の予防接種が推奨される地域があり、予防接種国際証明書(イエローカード)の提示を求められることがあります。渡航が決まったら、黄熱の予防接種を必要とするかを確認してください。
黄熱の予防接種は予約制で、全国24か所の接種機関(平成27年2月現在)のみで実施しています。予約制ですので早めにお問合せください。
黄熱ワクチンをはじめ生ワクチンを接種した場合は、別のワクチンの接種は27日以上の間隔を置く必要があります。 渡航地に必要な予防接種を確認し、早めに準備しましょう。
<オリンピック・パラリンピックでブラジルへ渡航される方へ>
http://www.forth.go.jp/news/2016/02051708.html
<リーフレット(黄熱ワクチン接種を行っている機関)>
http://www.forth.go.jp/news/157651a460a04a8919eec1b2d・・・
1回の接種で10年間有効とされている黄熱の予防接種について、2016年7月11日から、生涯有効となります。 したがって、これまでに交付されたものも含めて、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有 効期間は、生涯となります。
有効期間の経過した証明書であっても手続きをすることなく、2016年7月11日以降は自動的に生涯有効の証明書となりますので、紛失しないよう大切に保管するようお願いします。
紛失した場合の証明書の再交付は、これまで通り10年後までになりますので、ご注意ください。
また、黄熱の流行状況の変化に伴い、黄熱対策が強化されており、その周辺国においても、入国の際に、イエローカードの提示を求められる場合があります。 渡航予定者は、在外公館からの最新の情報を確認してください。
医療機関の皆様におかれましても、注意喚起の御協力をお願いします。
<厚生労働省:黄熱について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html
<検疫所HP:黄熱予防接種証明書の生涯有効とアフリカでの黄熱の監視強化>
http://www.forth.go.jp/news/2016/06210854.html
平成28年3月11日に、「蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第2版)」が作成されました。それから4ヶ月、ジカウイルス感染症に関する新たな知見を踏まえて、国立感染症研究所によって改訂が行われました。
医療機関の方々におかれましては、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症が疑われる患者を診察した際には、本診療ガイドラインを御活用いただき、引き続き、適切な対応をお願いします。
国民の皆様におかれましては、海外の流行地域に出かける際には、長袖、長ズボンを着用し、虫除け剤を使用するなど、蚊に刺されないように注意しましょう。
ジカウイルス感染については、妊娠中に感染すると胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
また、「ジカウイルス感染症に関するQ&A」は随時更新しております。
今後も、下記ウェブサイトを定期的に確認していただきますようお願いします。
<ジカウイルス感染症について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
<蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第3版)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000130281.pdf
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、通常2~3週間程度の潜伏期間を経て発症し、片側または両側の唾液腺(耳下腺が最も多い)が全体的に腫れ、しばしば発熱を呈します。有効な抗ウイルス薬は現時点ではありませんが、通常は発症しても1~2週間程度で軽快します。
しかし、以下の2点を、是非知っておいて頂きたいと思います。
①無菌性髄膜炎、髄膜脳炎、難聴(永続的)、睾丸炎、卵巣炎、膵炎などの合併症を来すことがある。
②おたふくかぜを発症する数日前からウイルスが排出される。
今、おたふくかぜの報告数は、5年ぶりに高い水準で推移しています。さらなる流行を防ぐには、予防が最も重要であり、おたふくかぜワクチンの接種(1歳以上で)が重要な手段です。特に集団生活に入る前に、ワクチン接種であらかじめ予防しておくことが、現在取り得る最も効果的な予防法です。
自分のために、そして社会のために、各々が合併症のリスクやワクチンの副反応のリスクも理解したうえで、行動しましょう。
なお、ワクチンの重篤な副反応としては無菌性髄膜炎、難聴、精巣炎などがまれに(それぞれ0.1%未満)起こるとされています。
医療機関の方々におかれましては、周知をよろしくお願い致します。
<IASR(病原微生物検出情報)2013年8月発行>
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/iasr/34/402j.pdf
<IDWR(感染症発生動向調査)2016年第23週(第23号)注目すべき感染症 流行性耳下腺炎>
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/IDWR2016/idwr2016-23.pdf
水痘、手足口病の定点医療機関当たり報告数は増加しました。 また、RSウイルス感染症の報告数はで増加しました。 注目すべき感染症として、麻しん・風しんがあります。
IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第26週(第26号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html
2016年07月11日黄熱の発生状況(更新10)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/07111138.html
2016年07月08日ジカウイルス感染症の発生状況(更新21)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/07081515.html
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048-758-1811 FAX:048-758-2626
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予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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