HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2016-10)
9月26日に第21回予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催しました。
今回は、百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ、生ポリオ、肺炎球菌(7価及び13価)、Hib、BCG、日本脳炎、B型肝炎、ロタウイルスの各ワクチンについて、平成28年6月末までの副反応疑い報告を基に審議が行われ、これまでの報告において各ワクチンの安全性に重大な懸念は認められないと評価されました。
また、「予防接種に関する基本的な計画」に基づくPDCAについて、予防接種の有効性及び安全性の向上に関する施策を推進するための基本的事項のうち、副反応報告制度に関して、今後本部会においても検討をお願いすることになる旨を報告しました。ならびに、国立感染症研究所において行われている予防接種副反応分析事業について報告がありました。
<第21回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000137719.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou21/hashika.html
下記のURLからダウンロードしてご活用ください。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/249-vaccine/vaccine/6366-vaers-app.html
流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
インフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘、手足口病、マイコプラズマ肺炎の定点医療機関当たり報告数は増加しています。また、RSウイルス感染症の報告数は4,558例と第33週以降増加が続いています。
その他、感染性胃腸炎の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第37週(第37号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html
インフルエンザは定点医療機関当たりの報告数は増加しています。
また、流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多くなっています。
注目すべき感染症として、RSウイルス感染症があります。
IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第38週(第38号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html
長崎県対馬市で、10月4日までに4人が日本脳炎を発症した。県によると、国内での発症は今年初めてで、県内では3年ぶり。暑さが続いていることから蚊の活動は活発で、近く感染経路などを特定するため蚊を捕集して調査を始める。国立感染症研究所(東京)も患者への聞き取り調査をする予定。
県医療政策課によると、8月20~9月15日に、70~80代の男女4人が発熱や頭痛などを発症して入院。その後、髄膜炎や意識障害なども起こした。いずれも現在も入院し、重症という。4人が住んでいる地域は別々で、互いに面識もないため、集団感染ではないとみている。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/10/2096-weeklygraph/1661-21rsv.html
http://www.nih.go.jp/niid/ja/10/2096-weeklygraph/1654-13mumps.html
http://www.nih.go.jp/niid/images/epi/dengue/DENCHIKFClincG9.pdf
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
☆~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~・
文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048-758-1811 FAX:048-758-2626
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
会員の皆様
彩の国 予防接種推進協議会へのお問い合わせは専用のお問い合わせフォームよりお願いいたします。 予防接種に関する質問、彩の国 予防接種推進協議会にて議論してもらいたい議題などがありましたらご連絡ください。