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彩の国 予防接種推進協議会とは…

ワクチン接種の正しい情報共有の場として

予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、 埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフ など多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情報の共有などを目指して活動をしております。

設立にあたって

日本における予防接種制度は、現在大きく進む方向に来ています。2012年に入り、厚生労働省において「厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会」が定期的に開かれ、日本における予防接種制度の改革が検討されています。また、日本における予防接種問題を専門家として学会横断的に議論し、提言・要望・組織作りなどを行う「予防接種推進専門協議会」が立ち上げられました。この団体は、現在の予防接種を全て定期化し、希望する全ての人に貧富の差なく接種出来る体制を、国の責任として早期に構築すること、予防接種で防ぐことができる病気 (VPD:Vaccine Preventable Diseases)を無くすことをかかげています。また、こうした国や予防接種専門家の予防接種推進の動きと、予防接種に対する国民の期待に沿うべく、多くの地方自治体が、独自に任意予防接種への公費助成を始めています。

こうした状況にあわせ、埼玉県においても予防接種を推進し、VPDを無くすことを目的とする団体(仮称 彩の国・予防接種推進協議会) が必要であると考え、発起人は設立準備をいたしました。本団体は、国レベルの予防接種部会、予防接種推進専門協議会と協調し、埼玉県における予防接種推進を行います。その目的達成のために、埼玉県におけるVPD発生の現状把握、予防接種実施の実態調査、医療従事者・保健関係者・教育関係者・行政関係者・一般市民への予防接種に関する正確な情報の提供と啓発、そのための講演会・市民公開講座の開催・広報誌・ホームページ・メーリングリストなどによる情報伝達や啓発、メディアを通じた情報発信、地方自治体に対する公費助成の要望などを行ってまいります。

予防接種は小児だけが対象ではなく、高齢者の肺炎予防の肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹予防ワクチンなど成人が接種すべきワクチンや、子宮頸がん予防ワクチン、B型肝炎予防ワクチンなど小児期の接種がなされなかった場合にはキャッチアップとして成人で接種すべきワクチンがあります。多剤耐性肺炎球菌は難治性中耳炎を起こしますが、タンパク結合型肺炎球菌ワクチンで中耳炎が有意に減少することも報告されています。そこで、本会への参加を、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある医療関係者全てに呼びかけたいと存じます。



〜 彩の国 予防接種推進協議会設立 趣意書より 〜