HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2015-02)
1月20日に、第13回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を、薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催しました。
           今回の部会では、麻しん、風しん、おたふくかぜ、水痘、A型肝炎、成人用肺炎球菌の各ワクチンについて、平成26年10月末までの副反応報告を基に審議が行われました。
          
          合同会議では、副反応報告された全ての症例の概要並びに後遺症症例、アナフィラキシー症例及び死亡症例のより詳細な経過等の資料を基に審議され、これまでの報告において各ワクチンの安全性に重大な懸念は認められないと評価されました。
           また、報告事項として、HPVワクチン(グラクソ・スミスクライン社のサーバリックス)接種後の死亡症例1件を公表しました。
          
          当該症例は、遺伝子異常を背景に持ち、筋萎縮性側索硬化症(ALS)による呼吸不全に至ったもので、委員からは、死亡の原因は遺伝子異常と考えるべきであるとの意見がありましたが、詳細情報について調査中であり、次回以降の合同会議で改めて専門家による評価をいただくこととしています。 
          
        
<第13回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料>
        http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000071720.html
        
        
        
1月30日に第9回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会を開催しました。
          
          今回は、アジュバントの開発状況(石井健参考人、木戸博参考人)及び開発優先度の高いワクチン等の開発状況(ジャパンワクチン株式会社、サノフィ株式会社)について、意見交換を行いました。
          
        また、2014/15シーズンの国内および海外のインフルエンザ流行株の状況及び細胞培養季節性インフルエンザワクチン実用化への取り組みについて報告しました。
        
        
<第9回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発及び生産・流通部会資料>
          http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=127716
      
インフルエンザの定点当たり報告数は減少しました。
          
          手足口病の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。その他、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、百日咳の定点当たり報告数が増加しました。
IDWR(感染症発生動向調査週報)2015年第5週(第5号)
※以下のURLに2月16日に掲載される予定です。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2015.html
        
世界保健機関(WHO)の発表によると、1月25日までのエボラ出血熱の発生状況は、ギニア、リベリア、シエラレオネにおいては、患者数22,057例(可能性の高い症例、確定症例、疑い症例を含む)、死亡者数8,795例、マリ、ナイジェリア、セネガル、スペイン、アメリカ、イギリスを含めた総数は、患者数22,092例、死亡者数8,810例となっています。
  
  患者報告数の減少が継続していることから、WHOは“感染伝播の減速”から“流行の終息”段階に入ったと報告しています。
  
  医療機関の皆様におかれましては、引き続き、以下の対応をお願いします。
(1)発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴を確認する。
  (2)受診者について、発熱症状に加えて、ギニア、リベリア又はシエラレオネの
     過去1か月以内の滞在歴が確認できた場合は、エボラ出血熱の疑似症患者
     として直ちに最寄りの保健所長経由で都道府県知事へ届出を行う。
  (3)ギニア、リベリア又はシエラレオネの過去1か月以内の滞在歴を有し、かつ
     発熱症状を呈する患者から電話の問い合わせがあった場合は、当該エボラ
     出血熱が疑われる患者に対し、最寄りの保健所へ連絡するよう、要請する。
          
          <エボラ出血熱の国内発生を想定した行政機関の基本的な対応について(依頼)>
          http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/…
          
          <エボラ出血熱の国内発生を想定した医療機関の基本的な対応について(依頼)>
          http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/…
          
          <保健所管轄区域案内>
          http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/…
          <厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ>
          http://www.forth.go.jp/
        
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
          行政・法律の問い合わせ先
          ☆~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
          埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
           埼玉県保健医療部疾病対策課
           感染症・新型インフルエンザ対策担当
           TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
        ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~・
文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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          埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
           埼玉県予防接種センター長   川野 豊(予防接種医療相談)
           TEL:048-758-1811  FAX:048-758-2626
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予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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