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埼玉県予防接種センターだより (No 2015-05)

◎予防接種情報◎

◆平成27年5月8日付けで、厚生労働省から全国の都道府県知事様あてに通知されていますので、既にご存じの先生もいらっしゃるかと思いますが、平成27年度インフルエンザHAワクチン製造株が決定されました。
平成27年度より4価のインフルエンザHAワクチンが導入されます。

A型株
A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/スイス/9715293/2013(NIB-88)(H3N2)

B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)


◆第13回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を開催しました(2015年5月13日)

5月13日、第13回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を開催しました。

本会議では、沈降10価肺炎球菌結合型ワクチンについて審議され、広く接種を促進することの是非について検討を行うこととなりました。

また、広く接種を促進する疾病・ワクチンに関する検討の進め方について整理し、今後の検討過程を更に明確化及び迅速化するための審議が行われました。

報告事項として、世界保健機関西太平洋地域事務局による日本の麻しん排除状態の認定、13価肺炎球菌コンジュゲートワクチン(成人用)に関するファクトシート(暫定版)について報告されました。

<第13回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000084860.html




◎感染症情報◎  - 国内の感染症発生状況 -

◆デング熱・チクングニア熱等の蚊媒介感染症対応の手引きを改訂しました(2015年4月28日)

4月28日、デング熱及びチクングニア熱等の蚊媒介感染症に対して、国や地方公共団体等が連携して取り組むべき施策に関する指針を告示しました。

これに伴い、昨年提示した地方公共団体向けの手引きを改訂し、個人で出来る対策や、平常時のリスク評価や対策、発生時の対策を加えました。

医療機関の皆様におかれましては、デング熱等の患者が今夏も来院する可能性がありますので、まん延防止のため、蚊に刺されない予防指導等をよろしくお願いいたします。

厚生労働省ホームページでは、デング熱に関するQ&Aや啓発ツールを掲載していますのでご活用ください。

<デング熱・チクングニア熱等蚊媒介感染症の対応対策の手引き地方公共団体向け>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-…
<デング熱について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku…

◆IDWR 2015年第17週(第17号)
:伝染性紅斑などについて(2015年5月15日)

手足口病、伝染性紅斑の定点当たり報告数は、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。

その他に、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、百日咳、マイコプラズマ肺炎、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は増加しました。

IDWR(感染症発生動向調査週報)2015年第17週(第17号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2015.html


◎感染症情報◎  - 海外の感染症発生状況 -

◆リベリアにおけるエボラ出血熱の終息宣言を踏まえた検疫及び国内における対応について(2015年5月11日)

5月9日、世界保健機関(WHO)において、西アフリカのリベリアにおけるエボラ出血熱流行の終息宣言(※)が公表されましたので、お知らせします。

検疫及び国内における今後の対応は、リベリアについては、注意喚起や健康監視等のエボラ出血熱流行国としての対応を取りやめますが、ギニアとシエラレオネについては、引き続き、これまでの対応を継続していく予定です。

※エボラ出血熱の流行終息の基準
最後の確定患者が血液検査で2回の陰性が確認された日、又は安全に埋葬された日、から42日間エボラ出血熱患者の発生がない状態。

医療機関の皆様におかれましては、引き続き以下の対応をお願いします。

(1) 発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴を確認する。
(2) 受診者について、発熱症状に加えて、ギニア又はシエラレオネの過去1か月以内の滞在歴が確認できた場合は、エボラ出血熱の疑似症患者として直ちに最寄りの保健所長経由で都道府県知事へ届出を行う。
(3) ギニア又はシエラレオネの過去1か月以内の滞在歴を有し、かつ発熱症状を呈する患者から電話の問い合わせがあった場合は、当該エボラ出血熱が疑われる患者に対し、最寄りの保健所へ連絡するよう、要請する。

<WHOステートメント>
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2015/liberia-ends-ebola/en/

<保健所管轄区域案内>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou…

<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ>
http://www.forth.go.jp/

<エボラ出血熱について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19…

 


以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
 埼玉県保健医療部疾病対策課
 感染症・新型インフルエンザ対策担当
 TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
 埼玉県予防接種センター長  川野 豊(予防接種医療相談)
 TEL:048-758-1811  FAX:048-758-2626
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