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埼玉県予防接種センターだより (No 2014-8)

◎予防接種情報◎

◆リーフレット「キョウコノワクチン」新シリーズ「水痘ワクチン」を掲載
(2014年7月22日)

今年10月1日に水痘ワクチンの定期接種が開始されることに合わせ、予防接種を種類ごとにまとめたリーフレット「キョウコノワクチン」の水痘ワクチン編を作成しました。お子さんが定期の予防接種を受けることになった時にぜひ知って頂きたいことをまとめています。予防接種を行う医療機関でも、ご自由に印刷してご活用ください。

<厚生労働省:感染症情報啓発ツール「キョウコノワクチン」>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/


◆成人用肺炎球菌ワクチン誤接種に注意を!!

2014年10月1日からニューモバックス®NP(23価肺炎球菌夾膜ポリサッカライドワクチン)が高齢者(65歳以上)への定期接種となります。一方2014年6月20日にはプレベナー13®(13価肺炎球菌結合型ワクチン)が高齢者(65歳以上)へ適応拡大されました。接種にあたり、間違いやすい以下の2点に注意しましょう。


1)定期接種?任意接種?
いずれも65歳以上を対象としたものですがニューモバックス®NPは定期接種ですが、プレベナー13®を定期接種ではありません。混同しないようにしてください。


2)注射手技は?
ニューモバックス®NPは全対象年齢を通し、筋肉内注射または皮下注射です。
高齢者のプレベナー13®は筋肉内注射となっています。同じプレベナー13®を小児に接種する場合は皮下注射です。


くれぐれも間違えないで下さい。



◎感染症情報◎  - 国内の感染症発生状況 -

◆IDWR 2014年第28週(第28号):小児定点報告疾患などについて(2014年7月28日発行予定) 

RSウイルス感染症、咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加しました。RSウイルス感染症は2週連続の増加です。ヘルパンギーナは19週以降、手足口病は20週以降、それぞれ定点当たり報告数の増加が続いています。

IDWR(感染症発生動向調査 週報)2014年第28週(第28号)
※以下のURLに7月28日に掲載される予定です。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html



◆IASR 2014年7月号:「ノロウイルスの流行 2010/11-2013/14シーズン」などについて

特集は「ノロウイルスの流行 2010/11-2013/14シーズン」です。感染症発生動向調査における感染性胃腸炎発生状況とウイルス分離状況、集団発生事例からのノロウイルス検出報告、ノロウイルス感染対策と今後の課題などの他、特集関連情報などについてまとめられています。

IASR(病原微生物検出情報 月報)2014年7月号
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html




◎感染症情報◎  - 海外の感染症発生状況 -

 

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2014年7月26~8月1日掲載)

2014年08月01日
西アフリカでエボラ出血熱が発生しています (更新35)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/08011030.html
2014年07月29日
フィリピンにおける麻疹の発生状況について
http://www.forth.go.jp/topics/2014/07291406.html
2014年07月28日
カリブ海諸国におけるチクングニア熱の患者の発生状況について (更新11)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/07281514.html
2014年07月28日
西アフリカでエボラ出血熱が発生しています (更新34)
http://www.forth.go.jp/topics/2014/07281109.html



 

◆狂犬病検査の実施について(2014年8月4日)

昨年、50年以上狂犬病清浄国だった台湾で、野生動物のモニタリング調査の結果、イタチアナグマにおける狂犬病の流行が確認されました。
 このような事例を受けて、日本国内においても動物(犬や野生動物)を対象とした狂犬病検査の実施を全国的に推進するため、検査の実施要領を策定し、全国の自治体に協力をお願いしました。医療関係者の皆様にも情報提供させていただきます。

参考資料
<国内動物を対象とした狂犬病検査の実施について(通知)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-…

<狂犬病について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/

◆エボラ出血熱について

【エボラ出血熱に関する国内対応について】
西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネにおいて、引き続きエボラ出血熱の患者が発生しています。日本国内の空港等では、ポスターやリーフレットによる注意喚起に加え、上記3か国及びナイジェリアからの帰国者・入国者に対して検疫ブースに立ち寄るよう、積極的に呼びかけ、問診や、必要に応じて健康監視を実施することとしています。流行地域からの帰国者・入国者が発熱等の体調不良を訴え医療機関を受診した際は、行動歴・エボラ出血熱患者との接触歴等を聞き取り、エボラ出血熱への感染が疑われる場合、ただちに最寄りの保健所へ連絡下さいますようお願いいたします。

<エボラ出血熱について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-…

<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ>
http://www.forth.go.jp/

【WHOの倫理会合の結果について】(2014年8月12日)
WHOは、エボラ出血熱の実験的治療に関する倫理的会合を開催しました。その結果、今般の西アフリカにおける流行状況においては、一定の条件が満たされる場合、有用性や副作用が不明な未承認薬の使用も、倫理上、許容されるとの合意に達しました。
WHOは今後、実際に使用する場合の具体的な基準等について、さらに検討を行う予定としています。

<WHOの声明(英語)>
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2014/ebola-…

【航空機での旅行でエボラ出血熱に感染するリスクについて】(2014年8月14日)
 WHOは、航空機での旅行でエボラ出血熱に感染するリスクについて、エボラウイルスは空気感染をするものではなく、症状が出ている患者の体液に直接接触することによってのみ伝播するものであり、搭乗者や乗務員が患者の体液と直接接触する可能性は低いことから、感染するリスクは低いとの声明を出しました。

<WHOの声明(英語)>
http://www.who.int/mediacentre/news/notes/2014/ebola-travel/en/



◆風しん専用サイトのコンテンツを追加しました(2014年7月31日)

風しんは平成24年10月から平成26年7月23日までに、44人の先天性風しん症候群の患者が報告されており、流行には引き続き注意が必要です。
 大人の風しん対策の情報について、動画、ラジオ、テキストでわかりやすく解説した政府広報オンラインを、厚労省ホームページでも紹介しています。
 また、多くの自治体では先天性風しん症候群の予防のために、主として妊娠を希望する女性を対象に、風しんの抗体検査を無料で実施しています。(平成27年3月末まで)詳細については、下記URLをご確認いただき、風しんの予防対策にお役立て下さい。

<風しんについて:動画、ラジオ、お役立ち情報>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/…


 

 

 


以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
 埼玉県保健医療部疾病対策課
 感染症・新型インフルエンザ対策担当
 TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
 埼玉県予防接種センター長  川野 豊(予防接種医療相談)
 TEL:048-758-1811  FAX:048-758-2626
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