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ロタウイルス ワクチン

2018.08.10

ワクチンの概要 任意接種 生ワクチン 小児

ロタウイルスによって引き起こされるウイルス性胃腸炎にかかりにくくする、または感染した場合の重篤化を防ぐためのワクチンです。
現在国内では「ロタリックス(ヒト由来1価・2回接種)」、「ロタテック(牛由来5価・3回接種)」の2種類のワクチンがあります。

どちらも重症化を90%以上防ぐと言われています。

ただし、元となるウイルス株が異なるので、接種途中で別種のワクチンに変更することはできません。

接種スケジュール

ロタリックス:生後2ヶ月から4週間隔で2回接種。

ロタテック :生後2ヶ月から4週間隔で3回接種。

ただし接種できる期間が短いので下記の接種後の腸重積症の発症リスクを考慮し、初回接種は15週未満までに実施するようにしましょう。

ワクチンの種類 生ワクチン、経口(飲む)ワクチン
定期 / 任意 任意接種 (自治体によって助成あり)
接種回数
ロタリックス 2 回
ロタテック 3 回
接種量
ロタリックス 1回 1.5 mL
ロタテック 1回 2 mL
商品名 ロタリックス (経口弱毒化生ヒトロタウイルスワクチン)
ロタテック  (5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン)

主な副反応

腸重積症を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
また軽微な副反応として、ぐずり、下痢、嘔吐が見られる場合があります。

予防できる病気:
ロタウイルスによるウイルス性胃腸炎

ロタウイルスに感染すると、水のような激しい下痢と嘔吐を繰り返します。発熱する場合もあります。
体から水分と塩分が失われるため、脱水症状を引き起こす可能性があり、乳幼児の場合、特に注意が必要です。
また白っぽい便が出ることも特徴の一つです。

主な感染経路:

ウイルス感染者の糞便や吐瀉物に触れ、ウイルスが付着した手で口に触れることによる感染(接触感染、糞口感染)と、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)です。感染力が強く、少ないウイルスが体内に入っただけでも、急激に増殖し発症します。