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2018.08.10
日本脳炎ウイルスによって引き起こされる日本脳炎を予防するためのワクチンです。過去に予防接種後、ADEM(アデム:亜急性散在性脳脊髄炎)の重症例が報告されたマウス脳由来のワクチンは既に流通していません。
第1期は3歳から1~4週間隔で2回接種。2回目の1年後に3回目接種。第2期は9歳から12歳の間に4回目接種。
過去に予防接種後、ADEM(アデム:亜急性散在性脳脊髄炎)の重症例が報告されたため、2005年4月~2009年4月まで接種が「積極的推奨の差し控え」され、接種が見合わされました。
このため、1995年4月~2007年4月までに生まれた方は、2005年4月~2009年4月までに受けられるはずだった日本脳炎の予防接種を受けていないことがあります。その場合特例として、20歳までは接種を受けられますので、確認してください。
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン | ||||
定期 / 任意 | 定期接種 1期:生後6か月以上から90か月未満 2期:9歳以上13歳未満 *特例対象者あり(下述) |
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接種回数 | 4 回(1期3回、2期1回) | ||||
接種量 |
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商品名 | エンセバック ジェービック |
接種部位が赤くなる、内出血、痛み、腫れなどのほか、発熱や発疹が出ることがあります。
日本脳炎ウイルスによって引き起こされる感染症で、高い発熱や頭痛、嘔吐などの症状が出ます。さらにウイルスが脳に達し、脳細胞を破壊するため、意識障害や麻痺などの神経系の重い障害を引き起こします。
症状の現れない不顕性感染がほとんどですが、発病した場合の死亡率が20%程度と高く、50%程度の人に後遺症が残ります。完全治癒が難しい病気のひとつです。日本では西日本を中心に日本脳炎ウイルスの存在が確認されています。非流行地に居住していてワクチン接種を受けなかった人が、流行地に旅行してそこで日本脳炎ウイルスに感染し発症した例もあり、平成28年4月から北海道でも定期接種が開始されました。
日本では患者の発生がすくなくなりましたが、モンスーンアジア地域では現在でも常在性の疾患であり、しばしば大流行が見られます。常在地にでかけるとき、特に長期にわたる場合はワクチン接種が望まれます。
日本ではコダカアカエイカという蚊が媒介して感染します。豚の体内で増えたウイルスを吸血した蚊がヒトを刺すことで感染します。
コダカアカエイカは水田で発生し、ウイルス源が家畜の豚であることから、都市部よりも田舎の方で発生することが多く、また、関西の方がウイルスを保有する家畜が多いという調査結果が出ています。
ヒトからヒトへは直接感染しません。
予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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