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二種混合(DT)ワクチン

2018.08.10

ワクチンの概要 定期接種 不活化ワクチン 小児

ジフテリアと破傷風を予防するための2種混合ワクチンです。ジフテリアトキソイドと破傷風トキソイドが使用されています。

接種スケジュール

11歳~13歳未満の間に1回接種。

ワクチンの種類 不活化ワクチン
定期 / 任意 定期接種
4種混合(DPT-IPV)または三種混合(DPT)を接種した人に
第2期の予防接種として1回接種します
接種回数 1 回
接種量 0.1 mL
商品名 沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド
DTビック

主な副反応

接種部位の痛み、赤くなる、腫れなどが見られます。

予防できる病気:
ジフテリア

ジフテリア菌が喉や鼻の粘膜に感染することによって引き起こされる感染症です。 感染した菌が毒素を出し、この毒素が神経麻痺や心筋の障害を起こします。 のどの炎症により気道がふさがってしまったり、心不全をおこして死亡する場合もあります。 致命率は5~10%ほどと言われています。日本ではワクチンの接種により現在ではほとんど見られなくなっています。 (国内で最後に発生が報告されたのは1999年。)

破傷風

破傷風菌が主に外傷などの傷口から体内に入り込んで引き起こされる感染症です。 破傷風菌が出す神経毒素によって、口唇や手足のしびれ、歩行障害などを経て、 全身の筋肉が一斉に縮まって体が弓のように反り返る強直性痙攣という症状を起こします。 非常に少ない量の毒素で発症するため、自然に感染しても交代を獲得することが難しく、致命率も高いことも特徴です。 近年では、罹患者の95%以上が30歳以上の成人となっています。

主な感染経路:

ジフテリア:
保菌者の咳などによって菌を含んだ飛沫が飛び、それを吸い込んでしまうことによる飛沫感染です。

破傷風:
破傷風菌が傷口などから体内に入ることによって感染する経皮感染です。 菌そのものではなく、菌が出す毒素によって発症します。ヒトからヒトへの直接感染はありません。 東日本大震災などの大災害の時には多くの患者さんが発生しています。