HOME ▶︎ 四種混合(DPT-IPV)ワクチン
2018.08.10
2012年11月より定期接種に導入された4種類の混合ワクチンです。
ジフテリア(Diphtheria)、
百日咳(Pertussis)、
破傷風(Tetanus)、
ポリオ(Polio)を予防します。
各病気の英語名の頭文字とポリオの不活化ワクチンの英語名(inactivated polio vaccine)の略語をとって、[DPT-IPV]と表記されます。
四種混合ワクチンには、不活化ポリオワクチンが弱毒株であるセービン株由来のもの(2製剤)と、野生株であるソーク株由来のもの(1製剤)があります。
生後3ヶ月から3〜8週間間隔で3回接種。3回目から6ヶ月以上空けて(標準的には1年後を目安)4回目を接種。
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
定期 / 任意 | 定期接種 (生後3か月-90か月) 任意接種 (生後90か月を過ぎてから) |
接種回数 | 4 回 |
接種量 | 0.5 mL |
商品名 | テトラビック (不活化ポリオワクチン - セービン株) クアトロビック (不活化ポリオワクチン - セービン株) スクエアキッズ (不活化ポリオワクチン - ソーク株) |
接種部位の腫れ、赤くなる、しこりのほか、発熱などが見られる場合もあります。
ジフテリア菌が喉や鼻の粘膜に感染することによって引き起こされる感染症です。感染した菌が毒素を出し、この毒素が神経麻痺や心筋の障害を起こします。
喉の炎症により気道がふさがったり、あるいは心不全を起こして死亡する場合もあります。致命率は5~10%ほどと言われています。
日本ではワクチンの普及で現在ではほとんど発生しなくなっています。
百日咳菌によって引き起こされる、激しい咳を特徴とする感染症です。
けいれん性の咳発作が断続的に続いた後、息を吸う吸気性笛声が続くという咳発作を繰り返します。これをレプリーゼと言います。
乳児では咳発作を起こすことなく、何の前兆もなく無呼吸発作でそのまま亡くなることもあり、大変恐ろしい病気です。
母親からの移行抗体も期待できず、新生児、乳児早期にも罹患することもあり、早期のワクチン接種が極めて大切です。
近年、増加傾向にあり、小学生高学年以上に多くなっていると報告されています。ワクチンによってある程度免疫を獲得しているため、典型的な咳症状を現さず、百日咳と診断されない症例も多数あります。新生児、乳児に死をもたらすもっとも身近な危険な感染症として認識する必要があります。
破傷風菌が主に外傷などの傷口から体内に入り込んで引き起こされる感染症です。
破傷風菌が出す神経毒素によって、口唇や手足のしびれ、歩行障害などを経て、全身の筋肉が一斉に縮まって体が弓のように反り返る強直性痙攣という症状を起こします。
非常に少ない量の毒素で発症するため、自然に感染しても抗体を獲得することが難しく、致命率が高いことが特徴です。
ポリオウイルスによって引き起こされる急性灰白髄炎です。
脊髄性小児麻痺ともいわれており、5歳未満の小児で麻痺が見られることがあります。感染しても90〜95%程度は症状が出ない、いわゆる不顕性感染といわれています。軽度の場合は、発熱や頭痛など風邪に似たような症状がでます。感染者の200人に1人に弛緩性麻痺といわれる下肢の麻痺が起きて、そのうち5〜10%が呼吸麻痺により死亡するといわれています。
ジフテリア:保菌者の咳などによって菌を含んだ飛沫が飛び、それを吸い込んでしまうことによる飛沫感染です。
百日咳:保菌者の咳などによって菌を含んだ飛沫が飛び、それを吸い込んでしまうことによる飛沫感染です。
破傷風:破傷風菌が傷口などから体内に入ることによって感染する経皮感染です。菌そのものではなく、菌が出す毒素によって発症します。ヒトからヒトへの直接感染はありません。
ポリオ:ポリオウイルスはヒトの腸のなかで増えるので、感染者の糞便などに含まれるウイルスが口の中に入ることによる経口感染、接触感染が多くなっています。
予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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