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ヒブ(Hib)ワクチン

2018.08.10

ワクチンの概要 定期接種 不活化ワクチン 小児

Hib(ヘモフィルス-インフルエンザb型菌)による感染症を予防するワクチンです。

Hibによる感染症には、主に細菌性髄膜炎、肺炎、喉頭蓋炎などがあります。インフルエンザという名称が付いていますが、冬に流行する気道感染症のインフルエンザウイルスとは関係のない細菌です。

ヒブワクチンの普及でヒブによる髄膜炎はゼロになりました。
ヒブという名の由来は(Heamophilus influenzae type b)の頭文字をとってHib(ヒブ)となっています。

接種スケジュール

生後2ヶ月から4~8週間隔で3回接種。さらに3回目から7ヶ月以上空けて、1歳を超えたら4回目を接種。

ワクチンの種類 不活化ワクチン
定期 / 任意 定期接種
接種回数 4 回 (初回3回、追加1回)
接種量 0.5 mL
商品名 アクトヒブ

主な副反応

接種部分の腫れ・赤くなる・しこりのほか、発熱などが見られる場合もあります。

予防できる病気:
Hibによる感染症
(細菌性髄膜炎、肺炎、喉頭蓋炎等)

細菌性髄膜炎は、脳を包む髄膜に細菌が侵入することで炎症を起こし、発熱や意識障害などの症状が出ます。重症化する割合が高く、致命率も約2〜5%と高い上、回復した場合でも約20%に聴力障害や神経障害などの後遺症がみられます。風邪による発熱などの症状と、初期症状が似ているため、早期診断が難しいのも特徴です。

細菌性肺炎は、菌により肺が炎症を起こします。Hibによる肺炎は、発展途上国では子供の細菌性肺炎の中でも高い死亡率となっています。

喉頭蓋炎は、喉頭蓋(食べ物を嚥下する際に気道に入らないよう蓋をする役目をする)が腫れ、気道を閉塞します。最悪の場合、呼吸困難による窒息死の可能性もあります。

治療には抗生物質が使われますが、耐性菌も多いため注意が必要です。そのため、ワクチンによる予防が非常に重要です。

主な感染経路:

感染者の咳やくしゃみにより菌を含んだ飛沫が飛び、それを吸い込んでしまうことによる飛沫感染です。
鼻やのどの粘膜に付着し増殖します。増殖した菌が血流に乗って、体の他の部分に侵入し、炎症を起こす場合もあります。