HOME > 破傷風
破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にひそんでいて、傷口からヒトへ感染します。
最もよくみられる症状はあごのこわばりで、口が開きにくくなります(開口障害)。そのほか、落ち着きがなくなる(不穏)、 ものを飲みこみにくくなる、刺激過敏になるなどの症状や、頭痛、発熱、のどの痛み、悪寒、筋肉のけいれん、首、腕、脚のこわばりが起こります。
病気が進むと、あごが開けにくくなる開口障害が強くなり、顔の筋肉がけいれんするため、まゆがつり上がり、引きつって笑っているような表情になります。
さらに、腹部、首、背中の筋肉がけいれんし、頭とかかとが後につり、胴体が前に出て体全体が弓なりに反る「反弓緊張」
という姿勢がみられるようになります。括約筋もけいれんし、便秘が起こり、尿が出なくなります。
DPTのDはジフテリア、Pは百日咳、Tは破傷風菌の頭文字をとって、ひとつのワクチンで3種類の感染症を予防するワクチンで、 非常に安全性の優れているワクチンです。
生まれて3ヶ月から接種可能で7才6ヶ月までに4回接種します。そして3ヶ月~1才までに3-8週間隔で3回接種して、 3回目の1~1年半後に4回目を接種するのが普通です。
また最近では11~12才までにDTワクチン(ジフテリア 破傷風)の2種混合ワクチンを接種します。 副作用としては、局所の腫れや痛み、硬くなったり、また全身の反応としては発熱、不機嫌等など認めることもありますが、 いずれも一過性で2~3日中に消失します。
予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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