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ポリオウィルスは感染した人の便中に潜んでおり、排泄されたウイルスは口からはいり、喉または腸に感染し、主に腸の中でポリオウィルスは増殖していきます。
ポリオの症状は、普通のカゼと似ており、発熱、続いて頭痛、嘔吐(おうと)があらわれ、身体の部分に「麻痺」が出現し、身体が動かなくなっていきます。
これがいわゆる「小児麻痺」です。
一部の人は、永久に麻痺が残ってしまいます。また、麻痺による呼吸困難により死亡することもあります。
ポリオワクチンは飲むワクチンです。
回数は2回で、生後3ヶ月から90ヶ月までに2回飲みます。
1回目と2回目の間は6週間以上あければよいので、病気にかからない為にも、なるべく生後18ヶ月までにすませたほうがよいとされています。
生ワクチンを接種(この場合は飲む)すると、他のワクチン接種まで4週間待たなくてはいけません。現在日本でポリオは流行していないので、 流行している他のワクチンを先に受けたほうがよいでしょう。
生ワクチンはウィルスの毒性を弱めているとはいえ、生きているウィルスを体内に入れるため、
ポリオにかかった時と同じように手や足に麻痺が現れることがありえます。
(440万回の接種に1回程度の割合)
現在の日本ではポリオは見られない病気ですが、海外では依然として流行している地域があるので、注意は必要です。
欧米では生ワクチンをやめて、不活化ワクチン(死んだポリオウィルスを活用して必要な成分を取り出す)を使用していてDPTと一緒に混注しているものが主流です。
日本でも切り替えがのぞまれていますが、まだメドが立っておらず、当分先のことになりそうです。(現在治験中)
ポリオワクチンは集団接種の地域が多いので、あらかじめ住んでいる自治体・保健センターに問い合わせをして、接種日・場所を確認して接種しましょう。
予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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