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日本脳炎ウィルスの感染でおこります。
ヒトからヒトへ直接感染するのではなく,ブタの体内で増えた日本脳炎ウイルスが「蚊」によって媒介され、感染します。
感染者のうち1,000~5,000人に1人が7~10日の潜伏期間の後、「高熱」、「頭痛」、「嘔吐(おうと)」、「意識障害」、「けいれん」などの症状が表れる「急性脳炎」になります。
脳炎にかかった時の死亡率は約15%ですが、神経の後遺症を残す人が約50%もある非常に危険な病気で、現在、日本脳炎の治療方法は存在しません。
ワクチンの予防効果で、かかる人は少なくなりましたが、かかってしまうと極めて重症になるのが日本脳炎です。
現在、国は日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨を差し控えていますが、希望者は定期接種として接種できますので、接種することを強くおすすめいたします。
差し控えている理由は、接種後に神経系の病気であるADEM(亜急性散在性脳脊髄炎)の重症例が起こったとして、2005年5月から積極的な推奨が差し控えられました。
しかし、本当の副作用なのか、偽の副作用なのか、紛れ込み事故の可能性の検討はされていません。
ちなみにWHO(世界保健機関)では、日本脳炎は重大な疾患であり、ワクチン接種は必要と言っているのが現実です。
日本脳炎ワクチンの接種には1期と2期があり、1期は生後6ヶ月~7才6ヶ月までの間に3回接種し、Ⅱ期は、9歳-12歳に1回接種します。
1期の詳細ですが、1回目の接種後1~4週間空けて2回目を接種し、その1年後に追加接種を1回受けます。
過去に日本脳炎ワクチンが不足し、4回の接種が難しかった時期もありましたが、世界中で使用されている日本脳炎ワクチンが最近、 日本で許可されたので、これからは変わっていくでしょう。
予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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